任意自動車保険

任意自動車保険とは、自動車を所有していたり、運転する人が、自賠責保険の上乗せ保険として任意に加入する保険契約です。自賠責保険は強制加入であり、加入しないと刑事罰もありえるのに対し、任意保険はその名のとおり、各自加入するのは自由です。任意保険の内容は各保険会社によってその内容が異なり、様々な内容の保険があります。なお、任意保険に加入していても、自賠責保険に加入しなければなりません。

1.任意自動車保険の内容

何の危険を担保しているかどうかで以下のような保険があります。

  1. 対人賠償保険
  2. 対物賠償保険
  3. 人身傷害補償保険
  4. 自損事故保険
  5. 無保険者傷害保険
  6. 搭乗者傷害保険
  7. 車両保険

保険会社や保険の加入時期によって、保険の内容が異なることがありますから、交通事故にあった場合、保険約款の内容を確認することが重要です。

2.任意保険商品の種類

大きく分けて4種類あります。

(1)自家用自動車総合保険(SAP)

対人・対物・自損事故・搭乗者傷害・無保険者傷害・車両保険の6種類がセットになり、対人・対物事故とともに示談交渉を保険会社が代行するというパッケージ化された保険商品で、一番補償が充実しています。但し、保険料は高くなります。任意で、人身傷害保険を追加できます。

(2)自動車総合保険(PAP)

対人・対物・自損事故・無保険傷害・搭乗者傷害がセットになり、対人事故の示談交渉を保険会社が代行するというパッケージ化された保険商品です。任意で、人身傷害保険・車両保険を追加できます。

なお、保険会社によっては、対物事故の示談代行までついていることもあります。

(3)自動車保険(BAP)

加入者が、加入者が自分の加入したい保険を7種類の中から、選び組み合わせるものです。但し、基本契約として必ず対人賠償保険に加入する必要があり、それにより、自動的に自損事故保険も付帯されることになります。

なお、保険会社による示談代行は一切ありません。

(4)ドライバー保険

レンタカーなど、自分の車以外の車を借りて運転している場合に事故にあったとしたら、補償が受けられるという保険商品です。対人・対物事故の示談は保険会社が代行してくれます。

なお、車にかけられている保険よりもまず使用されますし、家族の車などを運転中に交通事故を起こした場合、補償の対象外です。

3.注意

加害者の損害賠償保険で損害が補えないときであっても、被害者の同居の親族を被保険者としている保険などがあり、損をしないためにも自分が何の保険に入っているのか確認するのが需要です。

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